オイリー肌の人は老けないって本当……?

「オイリー肌の人は老けないって本当ですか」と聞かれれば、「本当です!」という答えになります。

どうやら本当のようです!

今回はこのテーマについてまとめてみました。

スキンケアをしている女性

オイリー肌の人のスキンケア

オイリー肌の人は皮脂が過剰分泌の傾向があり、思春期のあたりからニキビや吹き出物など、肌のトラブルで苦労します。

20代以降もメイクの乗りが悪かったり、肌のテカリなどの対策に苦しみます。

しかし、皮脂の分泌は加齢とともに衰えてくるのが普通です。早ければ20代から、遅くても30代に達する辺りから肌の乾燥が気になるようになります。

こうなると、普通肌や乾燥肌の人にとっては本格的に肌の保湿対策をしなければなりません。

皮脂の分泌が衰えてくるのはオイリー肌の人も例外ではありません。オイリー肌の程度にもよりますが、この時期には思春期のような過剰な皮脂の分泌はなくなっているはずです。

ただ過度な洗顔やクレンジング剤などで皮脂を根こそぎ落とさないように気をつけたスキンケアをしていくべきです。適度な皮脂は保湿と皮膚のバリヤー機能のために必要だからです。

泡立った洗顔石鹸のイメージ画像

オイリー肌の人の口コミ

オイリー肌の人は40代、50代と年齢を重ねていくほどに、体質とともに肌質も変化していき、皮脂の分泌が適量に近づき、若いときにはニキビも出来やすく、苦労をしたかもしれないけれど、同じ年代の人と比べて肌に潤いがあり、シワも少なくて済むようです。

このことから、オイリー肌の人は老けないって本当なのか? という疑問が出てくるようです。

「中学校時代にはテカテカのニキビだらけだった子が、アラフォー・クラス会で再会したら別人のようにきれいな肌になっていた。気になってスキンケアについて聞いてみたら、

『特にケアはしていない』とのこと…」と、

このような話があちらこちらの口コミなどで見かけますが、これはオイリー肌の症状が加齢とともに、美肌のためにはちょうど良い具合に終息していったケースであろうと思われます。

もちろんすべてのオイリー肌の人に当てはまるわけではないとしても、このような口コミに少なからず出あうということは、オイリー肌の人は老けないって本当のことなのかも知れないと思いました。

それではオイリー肌にはどのように対応したら良いのでしょうか。次に年代別にオイリー肌の対策について解説します。

10代オイリー肌女子

本来オイリー肌は皮脂の過剰な分泌によって起こります。皮脂を過剰に分泌させる要因は男性ホルモンの増加です。

この世代のオイリー肌はほとんどがホルモンバランスの崩れが原因と考えられます。この時期のホルモンバランスの崩れは思春期特有のものです。

男女を問わずこの時期は、成長ホルモンと共に男性ホルモンが急激に増加し、ホルモンバランスが大きく崩れます。その結果皮脂の分泌が促進され、テカリやニキビ、吹き出物が発症します。

但し、男性ホルモンはこの時期をピークとして次第に緩やかに減少していきます。

男性ホルモンの減少とともに思春期特有のオイリー肌、ニキビ肌の症状は男女共に軽減してゆきます。皮脂の過剰分泌が低下していくからです。

オイリー肌やニキビ肌ばかりではなく、頬が真っ赤だった子が高校を卒業して社会人になって再会したら見事な美白美人になっていたということなどもこの時期の強烈なホルモン・アンバランスの特徴に起因することです。

10代のスキンケアとしては常に清潔を心掛け、洗顔料は洗顔フォームよりは肌に優しい普通の洗顔石鹸をおすすめします。よく泡立てて使うことがポイントです。

注意すべきはニキビや吹き出物は無闇に潰さず、炎症が起こらないように、ニキビ跡が残らないように処置をすることが重要で、どうしても手に負えなければ皮膚科に駆け込むことです。

20~30代オイリー肌大人女子

10代からの延長のように相変わらずオイリー肌が改善しない……。

思春期の皮脂過剰は男性ホルモンにより主として引き起こされますが、もちろんこの年代においても男性ホルモンの影響はあります。

更に女性ホルモンのプロゲステロンも皮脂を過剰に分泌させる作用があります。

この年代も卵胞ホルモンのエストロゲンと黄体ホルモンのプロゲステロンという2つの女性ホルモンの調和を上手に保つことが大切です。

排卵期から黄体期にかけてホルモンバランスが崩れやすく、黄体ホルモンが活発になり皮脂の過剰分泌が起こります。

この時もテカリはもとよりニキビや肌荒れに悩まされます。大人ニキビと言われるものがこれで、その都度繰り返されます。

この時にホルモンバランスに悪影響を及ぼす要因は他にも、仕事上でのストレスや不規則な生活サイクル、睡眠不足、栄養バランスの悪い食事などがあげられます。

必ず原因があります。一つ一つ原因を突き止めて適切な対策を施すことです。

メイクの崩れ対策
「朝一の忙しい時に念入りにメイクしたのに、昼前には早くも崩れ始める……!」

このような時には、ベースメイクのやり方を抜本的に見直すなりすべきでしょう。

  • ファンデーションはパウダータイプに変えてみる
  • ファンデーションの下に化粧下地を使ってみる
  • 優秀なオールインワンジェルで一瞬でメイクを完了させる

など工夫をすることで改善策がいくらでも見つかるものです。

アラフォー以上オイリー肌女子

この年代に至ってもオイリー肌の症状が改善されないという人も少なからずおられます。

この原因は以下の点が挙げられます。

年齢に起因するホルモンバランスの崩れ

この年代特有のホルモンバランスの崩れが考えられます。またもやホルモンバランス、大人女子には「ホルモンバランス」は生涯ついて回ります。

ホルモンバランスの調整には食事療法が有効です。

大豆イソフラボン、葉酸を含むビタミンB群、ミネラル類、緑黄色野菜など女性ホルモン様作用や抗酸化作用、アンチエイジング作用のある食材を積極的に摂取し、ホルモンバランスを調整することです。

食事が無理ならばサプリによる摂取が便利です。サプリの場合は一日服用容量は厳守します。

どうしてよいか分からない人は皮膚科か又はアンチエイジングの専門医師に相談します。

現在の「アンチエイジング医療」は飛躍的な進歩を遂げています。専門医師の指導の下にアンチエイジングを行うことは、コストはかかるとしても安全・確実な解決策です。

思い込みによる間違いケア

思い込みによる間違いケアの典型例に、インナードライをオイリー肌だとの思い込みがあります。インナードライは肌の表面はオイリーなのに角質層に水分が不足している状態です。

表面上はオイリー肌と見分けが付きません。

洗顔後に肌の状態をよく観察すると分かります。突っ張るような感覚がいつまでも続くようならやはり乾燥肌と言えます。この乾燥を防ごうと皮膚はバリアー機能として多くの皮脂を分泌します。

この皮脂の過剰な分泌は乾燥が止まらない限り続き、その度に根こそぎ皮脂を取り除くような洗顔をしていると悪循環が繰り返されます。

こうした場合は保湿をすることが適切な処置となります。角質層への十分な保湿が確保されることで皮脂の過剰な分泌は治まるわけです。

保湿力のある基礎化粧品でのスキンケアが最適な解決策となります。

洗顔フォームの影響

洗顔フォームは「合成界面活性剤」の成分が含まれており、洗浄力が強く、皮脂を根こそぎ洗い流します。クレンジング剤は思った以上に洗浄力が強力です。

最近の製品はよく工夫されており、石鹸に比べて洗い上がりはさっぱりしますが、すぐにテカリが戻るのはバリアー機能を維持しようと反射的に皮脂が過剰に分泌されるからです。

思い当たるようであれば洗顔料をフォームから洗顔石鹸に変えてみて肌の状態を観察してみるのも良いでしょう。洗顔は石鹸を使うほうが遥かに肌にはよいです。

まとめ

肌質は加齢により変化していきます。

化粧品はブランドや価格にとらわれず、ひたすら肌質に合うものを使うことです。

オイリー肌の症状がひどく、どうしても原因が分からない場合は、いったん化粧品の使用をすべて中止して、水洗顔をするなどして肌の様子をじっくり経過観察してみるのもよいでしょう。

或いは専門医に相談するのもまた一つの方法です。

普段から緑黄色野菜をはじめとするバランスの良い食事と、十分な睡眠、適度な運動およびストレスフリーの生活を心掛けることが非常に重要です。

オイリー肌の人は確かにテカリで苦労はしますが、状態が落ち着いてくるにつれてシワのないしっとり肌がキープできるようです。