肌のハリを取り戻すにはどうすればいいの?

肌のハリを取り戻したいと、ふと思う時があります。
 
普段からケアはしているつもりでも、肌のハリは加齢とともに次第に衰えます。肌のハリの衰えはおでこや目元、手の甲や首周りに顕著に現れます。
 
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肌のハリを取り戻すにはどうすればいいのでしょうか。
 
今日はこのようなお悩みの解決策を探してみました。
 
はじめに肌のハリについての理解のためにハリの仕組みから分かりやすく解説します。

肌のハリの仕組み

顔の肌を例に挙げて、一番外側の層からお話します。
 
ヒトの皮膚の一番外側は0.2~0.4mm位の厚さの角質層で覆われています。この部分を表皮といいます。薄く平らな形の無数の角質細胞が重なっており、奥から外へ外へと活発に代謝が繰り返されています。
 
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そして更に奥の部分は超微細な網の目状の構造で奥に続く皮下脂肪の層に張り付き肌がたるまないように支えています。この層を真皮といいます。厚さは1.3~1.6mm程度あります。
 
この網の目状の構造体は弾性繊維と呼ばれています。肌のハリはこの真皮層で支えられています。

弾性繊維とは

弾性繊維は弾力性を持つ細胞組織です。皮膚ばかりでなく血管壁や靭帯、肺臓など広く存在しており重要な役目を果たしています。
 
真皮層ではコラーゲンとして有名な膠原線維とこれにまとわりつくように結合して、自らも大きな弾性を持つ、エラスチンという弾性繊維が超微細な網の目を形成しています。両者の比率は8対2位で、主にコラーゲンの繊維の束が主体となっています。
 
この繊維細胞の隙間を埋めているのがヒアルロン酸と呼ばれている保湿因子です。
 
これら3者は一体となって奥に続く皮下組織を支え、たるまないように吊り上げ、同時に肌にハリを保つ役割を果たしています。
 
このような弾性繊維の特徴は代謝速度が遅く、加齢などにより一旦劣化すると再生されないことにあります。
 
しかも弾性繊維の形成過程は未だに未解明な部分が多く、一旦劣化した弾性繊維がどのように再生するのかは分かっていません。ただ線維芽細胞が弾性繊維の産生に関与していることは判明しています。
 
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は線維芽細胞により真皮層内で作られます。
 
そのため線維芽細胞が活発な限り真皮層の代謝は順調であり、肌のハリは問題なく保たれることになります。
 
では肌のハリを以前のように取り戻したい時の具体的な解決策をお話します。

肌のハリを取り戻したい時はどうすればいいの?

肌のハリが失われると普通シワとして現れます。肌のハリと顔のシワは不可分一体の関係にあります。
 
そのため顔のシワを予防したり、軽減する対処法がそのまま肌のハリを改善することに繋がります。
 
現在のところ肌のハリを改善するには真皮層の線維芽細胞を活性化させる方法が主流です。以下にご紹介します。

顔面マッサージ

マッサージの物理的な刺激により皮下組織を活性化しようという古典的な方法です。表皮層にできた軽微な小ジワや乾燥ジワなどの対策とされています。ネット上にたくさんのやり方が紹介されています。
 
肌のハリの衰えは顔面や耳の周辺のリンパの習慣化した滞留も要因として考えられるので真皮層の活性化にはつながるかと思われます。
 
肌は決してこすらず、強く軽く押すことがポイントになります。毎日継続することが大切です。

美顔器の使用

クリニックでも受診は可能ですが、自宅ケアという観点から美顔器の使用も選択肢として考えられます。
 
ローラーや電流、ラジオ波、レーザーフォト、などの力を利用して皮下組織を活性化させてたるみをとり肌のハリを取り戻そうというものです。なかには炭酸を使用するものなど実にさまざまな機器が開発されています。
 
価格も数万円から数十万円まで様々です。使用する媒介が体質や症状に合うようでしたら大きな効果が期待できるかも知れません。いずれも使用説明書の通りに使用します。

ポラリス照射

美容外科の領域になりますが、高周波とダイオードレーザーを同時に照射して真皮層に刺激を与え、線維芽細胞を活性化させることで肌のハリを改善しようというものです。
 
基本的な考え方は顔面マッサージと同じですが顔面マッサージよりは早い効果が期待できるかと思われます。美顔器はこの応用といえます。
 
メスは使わずダウンタイムはありません。当日からメイクは可能です。費用の目安は顔全体で9万円位、加えてその他の費用がかかります。時間は60分程。

ヒアルロン酸注入

これも美容外科の受診になりますが、肌のハリの衰えをふっくらさせてカバーしたい時には場所的に可能であれはよいかも知れません。
 
これは深いシワにヒアルロン酸を注入して改善する方法と同じです。即効で効果がでます。ただし体の中から根本的に治していくわけではありません。
 
人によってはすぐに元に戻ってしまったり、肌が固くなったりする副作用もあります。医師と十分相談した上で判断すると良いでしょう。
 
費用の目安は1回につき5万円から10万円程度になります。
 
肌のハリの回復にはざっと以上の方法があります。
 
どうすればいいか分からない時は、専門のクリニックに駆け込むことが一番手っ取り早く無駄のない方法になります。
 
セルフケアを望む場合は、肌のハリを回復するには真皮層の線維芽細胞を活性化したいので症状が初期の場合はハンドマッサージか美顔器の使用で改善につながる可能性があります。耳周りのリンパの滞留も改善されると思われます。
 
美顔器には沢山の種類があるので初めての人はローラーあたりが価格も比較的安く無難かと思います。

おわりに

結局肌のハリの衰えは線維芽細胞の衰えということになります。
 
線維芽細胞の機能が衰える要因は加齢の他に活性酸素があります。活性酸素は主に紫外線により発生します。そのため肌のハリの衰え予防には紫外線対策が必須になります。
 
さらに十分な睡眠とバランスの良い食事、ストレスフリーの生活習慣が大切です。
 
肌のハリやおでこのシワがなかなかすぐには改善されないのは繊維細胞の代謝速度が遅いことにあるようです。
 
この分野の研究の進展につれて即効的な肌のハリ対策が出てくることが期待されます。