外出時のマスク生活も長期にわたっています。そうした中で男女を問わず時折耳にする話があります。
外から帰ってマスクを外してふと鏡を見ると目元のクマの部分が妙に膨らんでいたり、ほうれい線が際立っていたということです。
以前はそれほど目立つ状態ではなかったのにまるで別人のような老け顔であったという話まであります。
これは「マスク老け」と呼ばれる症状と思われます。新型コロナの感染症対策と長いマスク生活は顔の表情にも影響を与えています。
今日は「マスク老け」の原因と改善策について調べてみました。
マスク老けとは
マスク老けの有無は、鏡に向かってじっくりと顔を点検するとわかります。
おおよその特徴を以下に挙げます。
- 目元のクマの部分に、ふくらみやたるみができた
- ほうれい線が際立って見える
- 口角が下がっているように見える
- ろれつが回らない
- 顔が全体的に老けて見える
加齢に伴いこのような特徴が表れますが、あまりにも予想外の程度である場合はマスク老けの症状と思われます。
口コミでは、このうち目元のクマのふくらみやたるみの症状が特に顕著に表れるようです。さらに口角の下がりも結構見られました。
口周りの表情筋は相互に関連しており、口角が下がるといわゆるマリオネットラインが表れてきて老け顔を感じさせます。
また「あご」や「ほお」のたるみは表情筋の衰えが原因とされる典型例と言えるでしょう。
ろれつが回らないのは明らかに会話不足からきます。文章をはっきりした発声で朗読するなど、滑舌を良くするトレーニングが有効です。
このような老け顔の特徴はマスク生活以前であれば、普段の顔のスキンケアの際にいち早く発見し、ケアされていたはずです。それがマスク生活になってからは顔のチェックとケアがおろそかになっているのかもしれません。
マスク老けの原因
マスク老けは会話不足からくる表情筋の衰えが原因と考えられます。
マスク生活以前は、笑ったり、話したりといった行為により無意識の内に表情筋を日常的に駆使していました。
しかしマスクをすることにより表情を意識する必要もなくなり、表情筋を使う日常的な行動が極端に減少したことが表情筋の衰えに繋がっていると思われます。
マスクをしながら積極的に話そうという気は起こらず、その上感染症対策で奨励されている、人との2mの距離を保持するということになるともはや人と話そうという気が失せてしまいます。
マスク老けが表れるもう一つの原因として、マスクをつけることから、普段の入念な顔面ケアの省略や簡素化により素顔を点検する機会が減ってマスク老けの兆しに気付くのが遅れることが挙げられます。
目元のクマのたるみなどマスク老けの兆しに気付いた時点でケアすれば、想定外の老け顔は避けられることになります。
マスク老けの改善策
マスク老けの改善策は極めて単純です。30種類あると言われている衰えた顔面の表情筋を顔トレによって活性化させることです。
目を大きく見開き、「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の母音を口元を極限まで強調して発声するだけでも顔全体の表情筋が働きます。
ろれつが回らない症状の時には文章の朗読が効果的です。1日に20~30分程度、姿勢を正し、口元を強調して正しい発音で朗読を続けることで滑舌が良くなります。
その他ネット上ではたくさんの具体的な改善策が紹介されています。症状に応じて長続きのする方法を選んでトレーニングをすることで早期の改善につながります。
さらに驚くことに顔トレ専用のツールまで販売されています。これも続きそうなものを選んで試してみてもよいかと思います。顔トレは毎日継続することが大事です。
以下にNHKで紹介された「マスク老け撃退!顔トレ」の動画を参考までに載せます。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/hirumae/20210621.html
おわりに
マスクをするようになってから人に接する際に顔の表情に気を遣う必要がなくなり、一日中無表情ですごすことも可能な生活になっています。
「目は口ほどに物を言う」という言葉がありますが、普段のコミュニケーションは目だけで行っているわけではありません。
会話を交わしたり、喜怒哀楽をあらわして顔に表情をつくったりして、無意識のうちに顔面の表情筋を大いに働かせています。
今回のリサーチでは表情筋の重要な役割について認識を新たにした次第です。老け顔だけは避けたいものです。