初対面で好感を持たれるための3つの判断基準とは!

初対面は見た目が一番大事!

商談や面接、合コンなどで初対面の人と相対するときにはやはり緊張するものですが、
同時に相手に好感を持たれたいと思うのが普通ではないでしょうか。

First-meeting
相手に一番影響を与える要素とは何なのかについてある有名な調査結果があります。

それによると人の印象は「見た目」が一番大事で、次いで「話し方」と「話す内容」により判断されるとするものです。

この3つの判断基準は大変適切に分類されています。

本稿は初対面で好感を持たれるにはどうすればよいかについての考察です。

印象を決める3つの判断基準

このようなテーマの時によく引用されるのが1971年のアメリカの心理学者によるメラビアンの法則です。

この調査結果については厳密には、当人同士で「ある解釈のズレ或いは誤解が生じた際の相手に対する印象」についての調査であって、今回のテーマであるごく一般的な「初対面の場合の相手に対する印象」とは少しばかり条件が異なります。

しかしこれが拡大解釈されて現在でもよく引用されるのは人の印象を左右する判断基準を3つの適切な項目に分類していることによると思われます。

メラビアンの法則では相手を判断する基準について、

どういう内容の話をするのかという「言語」と、話し方や話す速さ、声の質や大きさといった「聴覚」と、相手の見た目、表情、しぐさなどについての「視覚」という3つに分類して、

それぞれがどの程度、相手に対する印象に影響を及ぼすかを以下のように数値化しました。

言語 → 7%
聴覚 → 38%
視覚 → 55%

この数値から「7・38・55ルール」とも呼ばれています。

これはある特定の条件下での数値であるためそのままには受け取れないとしても、相手に対する印象は「見た目」が最も大きく、次に「話し方や声、話の内容」が続きます。

つまり人は相手をまず第一に外観で評価し、その上で話し方や言葉遣い、話の内容を観察するのが普通のパターンであるということになります。

この外観には当然服装や靴、髪型、顔などが含まれ話し方には動作も含まれます。

初対面で好感を持たれるには

社会生活を営む以上、プライベートな集いであろうと商談であろうと様々な場に臨む機会があります。

どのような機会であっても前項における3つの要素すなわち、その場にふさわしい「外観」と「動作」、そして「話の内容」というものを踏まえた上で、ごく自然に周囲と調和の取れた友好的な雰囲気を作り出すことが大切になります。

ではここで、見ず知らずの他人と相対する時にどうやって友好的な雰囲気を作り出したら良いのでしょうか。大抵の人がお悩みのことと思われます。この答えについて考えてみます。

こちらは初対面で緊張しているとしても、相手も同様に不安に思っています。このような緊張や不安感は結局は相手に対する情報が皆無であることに起因しています。

こうした状況の打開策は、単純なことですが自分の情報を相手に知ってもらうことです。この際も不安感を抱いている相手の立場を十分に配慮した「外観(笑顔)」と「動作(ものごし、言葉遣い)」が必要です。

そうすると、不思議なことに相手も同程度の自らの情報を返してくれます。そうすることが社会人として礼儀にかなっていると潜在的に認識しているせいかもしません。

以下に有効な方法を挙げます。

自己紹介

これがなければ始まりません。自己紹介とは自分を知ってもらうための第一段階になります。

この時にご自身のその場に相応しい、印象的なプロフィールをさらりと付け加えると、後々の話題にも繋がり当然、好印象も得られることになります。

この段階では「外観」と「動作」が相手が自分を判断する際の材料になります。

自然な会話のためのヒント

自己紹介も終える頃には双方ともにかなり緊張感がとれるかと思います。それは相手の情報が得られたことから不安感が消えたためであり、さて、ここからが「話の内容」が評価される段階に入ります。

初対面の挨拶も終わったけれども、その次に何を話していいのかわからないという時は、古典的な方法ですが、「趣味」や「娯楽」、「旅行」、「グルメ」、「スポーツ」、「音楽」、「芸術」等を話題にすると案外すんなりと会話の糸口がつかめるものです。

この中でご自身で一番得意な分野を選んで、話題性に富んだ簡潔なショートストーリーを予め幾つか用意しておくのも良いかも知れません。ここでは会話の糸口をつかむことが目的であり、相手が一番興味を示すような話題を知ることが大切です。

注意すべきは、「政治」、「宗教」、「お金」の話題、さらに「自分の自慢話」、「かたくるしい話」はNGです。

会場がフリートークに移行した段階でも、食事マナー、言葉遣いマナーはもとより、相手や周囲の人達に対する敬意と細やかな心遣い等々のごく常識的な作法と外交辞令は不可欠となります。

その上で前述の3つの要素、「外観」と「動作(ものごし)」、「話の内容」をきちんと心得た行動が初対面で好感を持たれることにつながるものと考えます。

あとがき

初対面で相対する時、相手がどういう人物なのかは分かりません。相手に対する手っ取り早い判断基準はやはりその外観や言動に頼らざるを得ません。

それらが人に与える影響は大きく、即刻その人に対する印象として跳ね返ってきます。

その場にふさわしくない外観であったり言動をとるとたちまち周りのひんしゅくをかいます。それは周囲の人に、何やら異質なものを感じさせ、不安感や不快感を与えるからです。

今回のリサーチは、人は社会的な場所において、物腰や振る舞いはもとより、特に身だしなみ等の外観に気を配ることが大切であることを示していました。

さらに、「ありがとう」「こんにちは」「すみません」「どうぞ」等々、その他の日常的な挨拶や常識的な礼儀作法についてもきちんと心得ていることが相手に好感を持たれる基本と言えるでしょう。