アナリティクスで自分のアクセスを除外できたんです!

googleの解析ツール、アナリティクスを使っていて長い間諦めていたことがあります。

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それは自分の足跡を除外できないことでした。

実は、ずっとIPアドレスにはV4形式しかないものと思っていました。ところがアドレスにはIPV6という形式もあったのです。そのIPV6形式のアドレスで除外設定しましたら上手くいきましたので、ご紹介します。

2つのIPアドレス形式がある

IPアドレスにはIPv4とIPv6の二つの形式がありました。

その内のIPv6形式のIPアドレスでアナリティクスのフィルタリングを設定すると、難なくこの問題が解決しました。

設定はgoogleアナリティクスの「フィルタの編集画面」から任意のフイルタ名を入力後、フィルタの種類のところから順番に「定義済み」→「除外」→「IPアドレスからのトラフィック」→「前方が一致」を選択します。

最後にIPv6形式のIPアドレスを入力して保存します。この時、IPv6形式のIPアドレスは8フィールドの項目が並びますが、ここで入力するのはそのうちの前半4項目だけです。

IPv6形式のIPアドレスは以下のように8個の項目から成っています。
「xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx」

例).「220b:23:2e0:4100:8d50:40b0:2e1e:5ea2」など

このうちここで入力するのは前半の「220b:23:2e0:4100」のみです。もちろんIPv6形式の数値を入れます。

ご自分のパソコンのIPv6形式のIPアドレスが分からない時は「IPアドレス v6」などで検索されるとすぐに分かります。

結果の確認はリアルタイム画面ですぐにできます。

ただし、この方法が有効になるのは一定の条件の下になります。それでは詳しく解説して参ります。

いつも同じIPアドレス数値が表示される?

IPv4形式でIPアドレスを入力し、値を「除外」、「等しい」でフィルタリング設定して結果に反映されるのは、プロバイダとのIPアドレスの契約が固定の場合だけです。

見た目が毎回同じアドレス数値が表示されるから固定アドレスであるというわけではありません。

それをてっきり固定IPアドレスとして設定していたので上手くいきませんでした。

この件に関するネット上の情報も似たような設定方法がそれぞれ違った表現で発信されていたり、或いはプラグインを使ったりというものでした。

どの方法も今一つ納得いかず結局、時間を費やすばかりなのでそのまま諦めていました。

ところがある日、IPアドレスには二つの形式があることを知りました。

それまではIPアドレスはIPv4形式が全てだと思っていたのです。

なんとIPv6というもう一つの形式も存在していたのです。

プロバイダとの契約は自動IPだったはず!

パソコンはプロバイダとの契約が固定IPでなければ、電源をいれる度にグローバルIPアドレスは変わります。

いつからかパソコンのIPアドレスを見ると常に同じIPv4形式の固定した数字が並ぶようになりました。

プロバイダとは固定IPでの契約ではなかったはずなのにと不審に思ってはいましたが、特に確認はしませんでした。

この時点でパソコンがIPv4形式の固定IPアドレスで運営されているものと思い込んでいたのです。

そこでIPv6のことを知ってからあれこれ検証してみたら、やはり自動IPで運営されていたのです。

IPv6形式のIPアドレスは以下のような形をしています。

「xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx」
例).「220b:23:2e0:4100:8d50:40b0:2e1e:5ea2」など

IPv6形式はIPv4形式より長く、8つの枠からなり、各枠の間はコロン「:」で繋がれています。

パソコンの電源を入れる度に、前半の4つの枠に関しては常に同じ値ですが、後半の4つの枠内の値は必ず変わりました。

従って固定IPアドレスではなく、全体でみるとやはり自動IPアドレスだったのです。v4形式でパソコンのIPアドレスを調べると前半部分しか表示されません。

前半部分が常に同じ数値なので固定アドレス形式と思ったのでした。

アナリティクスでIPv6形式のアドレスで「前半が一致」でフィルタリング設定しますと、後半がその都度変わっても前半の値は常に同じなので「除外」され、上手くいくことになります。

IPv4からIPv6への移行

IPアドレスについて、現在のIPv4バージョンは約43億個のIPアドレスを賄えるようですが、既に絶対数が足りなくなっており、逐次ほぼ無限にIPアドレスを割り当てられるIPv6バージョンに移行する試みが世界的に進められているそうです。

そうした流れが影響したのかどうか定かではありませんが、そのために今後はIPv4アドレスの値で何らかの設定をすると不具合が起こる場合があるかもしれません。

まとめ

アナリティクスの設定では、グローバルIPアドレスがIPv4形式とIPv6形式の二つあって、IPv6形式のIPアドレスでフィルタリングしたら上手くいったということです。

これは利用しているインターネット回線や契約しているプロバイダ及びルーターやLANケーブルなどの環境がIPv6に対応していたからできたことでした。

しかしそれにしてもプロバイダ側がIPv6アドレスの前半部分の固定を変えなければならないことになったらその都度フィルタリングの設定も変更しなければなりません。

その時は必要であれば固定IPに契約変更になるのでしょうが、当面は考える必要はないでしょう。

もしも同じ条件下でお困りでしたら、この方法で試されたらアナリティクスの設定もうまくいくのではないかと思います。