お守りは人が身につけると、厄を除け、福を引き寄せ、災いより加護するとされるものです。
人工的なお札や護符、その他動物の牙、自然界の木や石などがあり、願いを叶える神秘的な力があるものをいいます。
人は一寸先が見えない不安な道中を暗中模索しながら歩んでいます。そこでこの道中を息災に転ばずに歩んで行きたいという願いからお守りが求められます。
このようなお守りの効果はいつまで続くものなのでしょうか、今日はこのお守りの有効期間と返納の仕方について調べてみました。
お守りの有効期間は?
基本的には年始めにその年の無病息災を祈って授与されるもので、その年が終わったら返納します。
そしてまた新しいお守りを授与されるという繰り返しになります。1年間が有効期間となり効力を失います。
また願い事が叶った際にはその時点で返納するそうです。
しかし結婚や合格、出産や病気全快などの願い事が叶えられたとすれば、いわば慶事で願い事が叶えられたお守りです。
縁起がいいのでそのまま返納せずにとっておきたいという人もおられます。調べていく内に記念や目出度い時のお守りはそのまま手放さないで持っている人は沢山おられました。
中には傷んだ袋だけ取り替えて中の神様はずっと同じという人もいました。そして返納しなかったためにその人達の身の上に不幸が起こったという話も聞きません。
手放したくない時には大切に持ち続けられたら良いかと思います。ただお守りが木札のような時には割れたら手放した方が良いようです。
お守りの返納は?
- 授与された寺社に納める
お守りが用が済んだ時や1年経った時には授与された寺社にお返しするのが基本です。寺社とは寺と神社をいいます。大抵の寺社にはお守りなどを供養するための受付箱が設置されています。神職や僧侶がお焚き上げという儀式で供養してくれます。だるまやガラス類、人形の類は受け入れないところもあります。 またそうした詳細の案内板などがありますので、参考にされたら良いかと思います。
- 授与された寺社が遠い
近くの寺社に問い合わせると受け入れるところがあると思います。ただしその場合も神社と寺は系統が全く別であり、寺にも宗派があるので事前の確認が必要です。またどんど焼きの場所が近くにあればそこに納めます。
- 自分で供養したい
自力で供養は可能です。これまでの感謝の念を伝えることが供養となります。塩で清めてから白い紙に包んできれいな袋に入れて燃えるゴミとして出します。特に作法はありませんが塩で祓う時、紙に包む時には真剣に行いましょう。普段のゴミの袋とは一緒にしません。
かさばる大きな物は塩祓いの後、粗大ごみとして手続きをとります。
- 手に余る時、その他の方法は?
名のある大きな寺院では一年中通信で受け付けているところもありますので、相談してみると良いでしょう。他にもそうした時の専門の業者がいますので、ダンボールなども含めて郵送で全てが解決します。料金など比較してみることです。
まとめ
暗い道を歩む人達を無条件で支援してくれるなんとも有り難いお守りですが、人は弱いものです。
一生の道中を歩んでゆく内に様々な願い事が起こり、それに連れてお守りの数もどんどん増えていきます。
しかしお守りにすがりさえすれば願いが叶うというものでもありません。
願いを叶えるためには第一に自分自身の努力と強い信念が必要です。
なすべき努力をすべて懸命に果たした上でお守りにおすがりすると、その時はお守りの神々も微笑んでくれるかも知れません。