括弧記号の読み方と種類をまとめてみました!

文章を書く際に括弧記号のちょっとした使い方に自信が持てなくて、手が止まってしまうことがよくあります。
 
typewriter
 
この括弧記号のことは句読点や疑問符、感嘆符、引用符、三点リーダー類などと共に文章を組み立てる際に使われる記述記号の総称として「約物 (やくもの) 」と呼ばれています。
 
Webデザインやグラフィックデザインの文字組みや組版(くみはん)の世界では、この約物についての取扱には厳格な「決まり」が存在するそうです。
 
しかしそこまできちんと把握する必要はないとしても、記事を書いていく上で最低限の括弧記号の基本的な正しい知識は必要です。
 
そこで今回は普段よく使う括弧記号の正しい読み方と種類及び使い方を簡単にまとめてみました。
 
それではまず括弧記号の種類について解説します。

括弧記号の種類

「括弧記号」のうち「丸括弧」「鉤括弧」「二重鉤括弧」の3つの種類は句読点と並んで普段最も多く使い、しかも注意深く使わなければならない約物といえます。
 
基本的な使い方は大体決まっています。
 
次項にこの3種類の括弧記号の読み方と使い方を解説します。

括弧記号の読み方と使い方

普段一番よく使うのが「丸括弧」「鉤括弧」「二重鉤括弧」の三点で、その正しい使い方ということになります。
 
それ以外の括弧記号ついては定まった使い方というものは無く、プロのWebデザイナーを目指すのでなければそれほど気にしなくても良いと思います。

( )丸括弧(まるかっこ)

小括弧(しょうかっこ)、パーレンともいい普通、括弧という時この丸括弧のことを指します。全角と半角があります。

  • 和文では漢字の読み方を表すとき
    例) ここでは大部分の人があの人に忖度(そんたく)しています。
  • 言葉の意味を補足説明するとき
    例) 消費者物価指数(CPI)の推移をみる。
    例)「水質基準項目と基準値(51項目)」
  • 引用した著作物の著者、出版年、頁を示すとき
    例)「新雇用論(ディケンズ、2002, 129p)」によれば、こうした政策が雇用を拡大させたと指摘しています。

組版では和文は全角の丸括弧を使用します。
また半角丸括弧は英文の時に、半角で統一して使用します。

「 」鉤括弧(かぎかっこ)

  • 会話部分や文章を引用するとき
    例) 会話部分: 先生が「宿題があります」と言った。
  • 例) 文章引用: 福澤は「諭吉も固より國のために一臂を振はん」と快諾した。

  • 言葉を強調するとき
    例) 強調: 私が乗ったのはなんと「その車両」だったのです。
    例) 強調: 本当に「強い人」とは彼のような人のことを言います。
  • 論文名、展覧会名を表示するとき
    例) 論文 : 「セロトニンの体温調節における考察
    例) 展覧会: 「ムンク展―共鳴する魂の叫び

『 』二重鉤括弧(にじゅうかぎかっこ)

  • 鉤括弧の入れ子にするとき
    例) 友人が「その名前をもう一度先生に質問したら『えっ、もう忘れたの』と言われた」と言っていました。
  • 単行本、映画、雑誌、書籍のタイトルを記入するとき
    例) 単行本: 芥川龍之介『蜘蛛の糸』より
    例) 映画 : 『七人の侍』より

使い方が特に定まっていない括弧記号

ここから挙げる括弧記号は特に定まった正しい用法というものはありません。それぞれの読み方と5つの種類を挙げます。
 
全角と半角がありますが、書き手の判断で「強調」「引用」「補足説明」等々様々な目的に使用されています。
 
半角は主に数式やプログラム言語に使用されたりしているものです。

【 】隅付き括弧(すみつきかっこ)

黒亀甲(くろきっこう)、墨付き括弧(すみつきかっこ)とも言われます。
 
見た目が引き立つので、見出しやメールのタイトルなどの「強調」に使われたりします。
例) 【集合場所変更の件】【至急】【緊急のご案内】等々。
 
特に使用ルールはありません。

〈 〉山括弧(やまかっこ)

他にギュメ、山パーレン、山鉤(やまかぎ)などと呼ばれます。
 
和文では強調したい時や引用を示す時に使われますが、特にこれという決まった使い方はありません。
 
全角半角があり、半角はXHTML/HTML、XMLなどのプログラム言語で頻繁に使われます。

《 》二重山括弧(にじゅうやまかっこ)

ダブルギュメとも呼ばれます。
 
絵画や彫刻などの作品名に使用されたり、強調したい時に使われたりしていますが、決まった使い方はありません。

〔 〕亀甲(きっこうかっこ)

もともとは組版で縦組みの時に補足や強調のために使われました。現在も横組みではタイトルとか「強調」に使われています。
 
特に決まった使い方はありません。

{ }波括弧(なみかっこ)中括弧(ちゅうかっこ)

半角はプログラム言語で使用されます。
和文では使用例は見かけません。

まとめ

今回のテーマで調べを進めていくうちに句点に関して次のような例文に出合いました。
 
例) 「どちらへ。」「上野まで。」
 
これは現在でも一定の重さを以て参考にされている資料、昭和21年の旧文部省の策定したルールの中の例文です。
 
これによると「マル(句点)はカギ(鉤括弧)の中でも文の終止に打つ」ことを定めています。
 
鉤括弧の中に句点はつけないのが現在の共通認識です。
 
しかしこのような例文に度々遭遇しますと約物の正しい使い方のルールは確かに大切ですが、それにとらわれ過ぎるのも本筋を外れるような気がしました。
 
ルールは時代によって変遷しますが、読み手にとって読みやすい文章、理解しやすい文章を組み立てるという大前提はどの時代になっても変わることはありません。
 
要は文章とは書き手の感性に従って自由に組み立てて行くものであり、その感性に共鳴した人がその文章の読者になるということではないでしょうか。