最近では早ければ小・中学生からメイクをはじめる人もいるようですが、 大学生や社会人として新生活が始まる前にはきちんとしたメイクの基礎知識を持っているに越したことはありません。
本稿では初めてのメイクの際にどうすればいいのか、道具とやり方の手順についてまとめてみました。
メイクのことを覚える前にメイクに必要な道具や化粧品の名称、役割、種類を理解しなければなりません。これが結構数がありますが初メイクの段階ですべてを覚える必要はありません。
個々の道具の名称や役割など色々と出てきますが不要でしたらスルーして、今回知りたい部分をお読み下さい。
それでは基本的に必要なモノを挙げていきます。
メイクの際に揃える道具
それでははじめにメイクの際に備える道具を挙げていきます。
- 鏡
顔全体が映る程度の大きさの鏡。
欲を言うとメイクボックスか小型の鏡台を定位置に設置しておくと便利です。
- ビューラー
ビューラーとはまつ毛をカールしてぱっちりまつ毛にするアイメイクに欠かせない道具です。小さいハサミを変形させたような形状で手元はハサミ状になっており、先端でまつ毛を挟んで上向きに癖をつけるためのものです。イメージ画像の真ん中辺りに載ってます。挟む部分はまつ毛に沿うように微妙にカールしており自分のまつ毛のカールに合うものを選びます。
ビューラーの丸みの単位はRで表されます。普通販売されているのは18R~21Rあたりになりますが、日本人の平均は20Rとされています。Rの値が大きくなるほど丸みは緩やかになります。不明な点は販売スタッフに相談すると丁寧に説明してくれます。
- 綿棒、脱脂綿、上質なティッシュペーパー
マスカラ下地やトップコートを落とす時に使います。すべて百均で手に入ります。
- 化粧品入れになる容器
道具を携帯したい時にはメイクポーチなどが役立ちます。
道具としてはこのぐらいあれば十分です。
化粧品の種類
化粧品は役割によって「基礎化粧品」と「化粧下地」そして「ファンデーション、コンシーラ」、「メーキャップ化粧品」に大別されます。また両方の役割を兼ね備えているものもあります。
- 基礎化粧品の種類
肌を保湿して乾燥から守ったり、肌荒れを防いだりして肌の健康を維持することです。
洗顔料、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック、マスクなどがあります。
- 化粧下地の種類
クリームタイプ、リキッドタイプ、ジェル、ムースタイプなどの種類があります。本来ファンデーションのノリを良くしてメイクを長持ちさせるためのものです。肌質に合った適切なタイプを選ぶことです。
- ファンデーション、コンシーラの種類
肌の色むらや凹凸を補正するコンシーラはクリームタイプが主流になります。ファンデーションは、パウダータイプのほかにリキッド、クリーム、クッションタイプなどがあります。ファンデーションの種類によってコンシーラの使う順番も違ってきます。
- メーキャップ化粧品
顔を美しく引き立たせることに主眼があります。鮮やかな色彩で目元や口元を目立たせたり、色彩に濃淡をつけて顔に立体感をだしたりします。ルージュ、チーク、リップグロス、眉墨、アイシャドウ、アイライナー、アイブロウ、マスカラなどがあります。
化粧品の主な名称と役割
以下に基礎化粧品、化粧下地、ファンデーション、コンシーラ、メーキャップ化粧品について解説します。ここでもそれぞれの名称と役割をしっかりと覚えることです。
基礎化粧品の名称と役割
- 洗顔料
洗顔料には洗顔石鹸と洗顔フォームがあります。洗顔フォームは合成界面活性剤が含まれており皮脂を洗い流す力が強力です。洗顔にはこれまでの普通の洗顔と、化粧を落とすための洗顔があります。これをクレンジングといいます。大人になると厚化粧の人はメイクを落とす洗顔と、洗い流す洗顔を2回やる人も少なからずいます。
化粧品は成分が油脂なので普通に洗顔しても落ちにくいのです。そのためフォームのような強力な洗顔料を使ったりします。しかし皮脂まで根こそぎ洗い流してしまうので肌を傷めます。知識が付くまで無用の厚化粧は避けるようにしましょう。
- 化粧水
洗顔後メイクは化粧水から始まります。透明な液体で肌に水分を与えて肌の調子を整えるのが役割です。国やメーカーにより色々な呼び方があり、ローション、トナー、スキントニックなどとも呼ばれます。
- 美容液
基礎化粧品の一つに分類され、普通化粧水で肌を整えた後に使用します。化粧水で与えた水分を保ったり、肌を美白にしたり、或いはシワ・たるみ対策のための美容成分が濃厚に配合されています。
- パック・シートマスク
パック剤は目的により寸法や厚さ、美容成分が違ってきますが、パックもシートマスクも役割は同じで美容液の分類に入ります。液状の美容液よりは成分が肌に浸透する効果は大きいと言えます。保湿パック、美白パック、シワ・たるみパックなど目的により様々なものがあります。
- 乳液・クリーム
水分と油分が配合された不透明な液体で、どちらも保湿のための水分や美容成分を肌に閉じ込め蓋をする役割があります。乳液とクリームの違いはクリームの方が油分が多いことです。どちらを使うかは好みと肌質によります。
化粧下地の役割
- 化粧下地
化粧下地は基礎化粧品とは別物であり、またメーキャップ化粧品にも属しません。基礎化粧品とメーキャップ化粧品の間に膜を張り、メイクの崩れを防いだり、化粧持ちを良くして肌の負担を軽くします。ファンデーションのノリやモチを良くするためには必須のアイテムとなります。
ファンデーション、コンシーラの役割
- ファンデーション、コンシーラ
コンシーラは部分用ファンデーションともいわれるべきもので補正力はファンデーションよりも強力です。毛穴やくすみをカバーし肌の色ムラを整える。一般に化粧下地からここまでの工程をベースメイクと言います。
メーキャップ化粧品の主な名称と役割
- チーク
頬べにのことです。血色をよくしたり、顔に立体感をだしたりします。
- ルージュ・リップグロス
どちらもリップケアのアイテム。ルージュとは口紅のことで、鮮やかな赤色の他にも様々な色合いがあります。これに対してリップグロスは口紅より発色が控えめで油分が多く、薄く塗ることで自然なプルプル感を出せます。
どちらか一方だけを使う人、両方使う人いろいろです。
- 眉墨
眉を書き足して形を整えて美しく見せるための化粧品。ペンシルタイプが主流でアイブロウとも呼ばれます。
- アイシャドウ
まぶたに陰影をつける化粧品でパウダー、クリーム、リキッドタイプがあります。
専用のプラシとピンポイント部分にはチップと呼ばれる道具を使います。堀の深い目元をつくります。
- アイライナー
目のキワに線を引くためのアイテムでこれにより目尻を上げ下げしたり目をぱっちりと引き立たせたりします。ペンシル型、リキッドタイプ、ジェルタイプがあります。この目尻の線をアイラインと言います。
- マスカラ
まつ毛を強調する役割をするためにまつ毛に塗る液体、個体またはクリーム状のアイテムで、黒色、紺色、茶色などがあります。優しく丁寧に塗ります。マスカラには専用のマスカラ下地とマスカラトップコートがあります。省略する人も多いのですが、これらはまつ毛ケアを長持ちさせ、目元を一層引き立たせます。
手順は、①マスカラ下地 ②マスカラ ③マスカラトップコートの順にダマにならないように丁寧に塗ります。
メイクのやり方の手順
いよいよ核心になりますがメイクのやり方の手順を解説します。これまでの説明でもうお分かりと思いますが、基本的にはメイクのやり方は以下の手順になります。
① 洗顔
肌表面の掃除。
② 化粧水
肌表面に水分を補給する。
③ 美容液
肌表面の水分を保持し、その他の必要な美容成分を補充。
④ 乳液・クリーム
肌の水分と美容成分を閉じ込め蓋をする。
⑤ 化粧下地
基礎化粧品とメーキャップ化粧品の間に膜を張る。
これによりメーキャップ化粧品のノリやモチを良くし化粧落ちもよくして肌の負担を軽くする。
⑥ ファンデーション
肌のシミやソバカスを隠し、色ムラを補正し、健康的な肌色をつくる。
⑦ ポイントメイク
最後に口元や目元、眉、頬などの細かい部分のメイクに取りかかる。
メイクが完了するまでの所要時間は個人差が大きく10分から90分といったところです。
メイク初めての時にはまずは段階的に一つ一つ技術レベルを上げていき、慣れたところで、手順を変えてみるなどするのが良いと思います。
一番最後になるポイントメイクにしても、ビューラーの使い方とか、マスカラはアイシャドーの後がやりやすいなど色々なノウハウがあります。
これも一つ一つ覚えていきましょう。
おわりに
メイクが初めて女子にとって、化粧品は種類が多くまたそれぞれの役割などもあり混乱されたかも知れません。
しかしこれから一人前の大人女子として高校生、大学生或いは新社会人としてスタートラインに立たれる皆さんはこうしたメイクの基本的な知識も「大人女子のたしなみ」として身につけておきたいものです。
本稿に記載された化粧品の名称と役割をすべて覚えただけでも、先輩や同僚たちとの会話にも付いていけるかと思います。
メイクを清楚にこなせる素敵な大人女子になってほしいものです。