オイリー肌は脂性肌(しせいはだ)ともいい皮脂の分泌が多い肌質のことです。
「朝方念入りにメイクをしてきたつもりでも昼過ぎには早くもテカり始める……」、
こういったお悩みの人が結構いらっしゃいます。この肌質はメイクのノリが悪く、ファンデーションが崩れやすいことが特徴で、メイク直しにも苦労します。
本稿ではこうしたお悩みの解決策を調べてみました。
オイリー肌でファンデーションが崩れやすい……
メイクが崩れるのは汗や皮脂の過剰な分泌によるもので、夏場はどんな肌質の人でもメイクは崩れやすくなるものですが、オイリー肌の人は確かに人一倍苦労します。
しかしこうしたお悩みは、オイリー肌の人でもベースメイクで下地の種類と使い方に工夫を凝らすとか、或いはファンデーションの代わりになるアイテムを導入することで案外あっさりと解決できるかもしれません。
普段のメイクの手順とお使いになるコスメについて、一度じっくりと振りかえってみることをおすすめします。解決のためのヒントはベースメイクにあるような気がします。
ベースメイクはどうしてますか?
基本的なメイクの手順は以下のようです。
①基礎化粧品
②化粧下地
③ファンデーション、パウダー
④メーキャップ化粧品
という順序で進めます。
このうち②の化粧下地と③のファンデーションの工程をベースメイクと言います。
実は、この②と③のベースメイクのやり方は十人十色で人それぞれのようです。
bbクリームやccクリームを使ったり、両方を組み合わせて使ったり、小じわやシミ、色ムラなどはこれらで補いファンデーションを使わないという人も少なからずいます。
その他化粧下地を使っていない人も50%以上はいると言われています。
それでも10代や20代の若く代謝の活発な時期ならばファンデーションすら飛ばしても肌はツヤと輝きを失わず特に問題は起こりません。
一方オイリー肌の人は化粧下地を飛ばすとてきめんファンデーションが崩れやすくなります。
どうしてもファンデーションにこだわるのであれば化粧下地は抜くべきではありません。
化粧下地には多彩な機能があり、これをファンデーションと上手に組み合わせることで、オイリー肌の人でもファンデーションが崩れないテカリ知らずのメイクが実現できるかと思います。
化粧下地の種類と機能
- 肌の凹凸を埋める下地
肌の微細な凸凹を埋めてファンデーションのノリを良くし長持ちさせる。
- 素肌を保護する下地
基本的には顔全体につけて素肌と化粧品との間に膜をつくりメイク落としを楽にして、色素沈着などを防ぎ肌を保護します
- UVカットや日焼け止めの機能を併せ持つ下地
ファンデーションよりもUV効果が高かったり、日焼け効果はもちろん、補色効果も大きいものがあります。
- 用途に特化した強力な部分用下地
超オイリー肌用として汗や皮脂に非常に強く、気になるテカリや不快なベタつきを長時間ふせぐもの。毛穴やくすみの補正は下地で済ませるとファンデーションを必要以上に厚く塗らなくて済みます。
オイルコントロールベース、ポアカバーベースなどと呼ばれます。
- 肌色を適切に補正する下地
コントロールカラーといい、たくさんの色があって望んでいる色を出したい部分に最適な色での補正が可能です。例えば、暗い肌色を明るくしたり、くすみをカバーしたり、赤ら顔を自然な色にしたりと適切な色補正ができます。
化粧下地にはざっとこのような種類と機能があります。
さらにメイクを安定させるには……
前項でご紹介した中で、ご自身の肌の状態に合った最適な下地を選択した上で、さらに以下のアイテムを加えてケアする方法もあります。こうすることでメイクが安定します。
- bbクリームの使用
多機能クリームでオールインワンの性質を持ちます。もともと肌の傷跡を隠すために用いられていたものがbbクリームとして進化したもので、目立つシミやニキビ跡などの肌の凹凸を補正するための強力なアイテムです。
- ccクリームの使用
同じく多機能クリームですが、こちらは肌色の補正の方に大きな力を発揮します。
ちなみにbbクリームと併用するとファンデーションは不要となります。
そしてこれらベースメイクのアイテムの機能を見回しますとファンデーションは省略したり、或いはごく軽くコンシーラーで仕上げるなどの案も浮かんできます。ファンデーションは重たいんです。
こうしたアイテムを自身の肌の状態を見ながら一番肌質に合う種類との組み合わせでメイクを試してみることです。
オールインワンジェルによる時間短縮
なおメイク時間の短縮という点では、これ一本で全てのケアが完了するというオールインワンジェルも開発されています。他の化粧水や乳液、美容液などのスキンケアアイテムは必要ありません。
最近ではこのような便利な製品の進化は著しく、使い心地はナノ化保水成分の配合により、ベタつき無しで保湿が可能というものなど様々な優れた製品が出ています。
視点を変えて、毎日のメイクに取り込むことでこれまでとは全く違う感覚で、テカリやベタつき、ファンデ崩れを気にせずにメイクが可能になるかと思います。
最初は試行錯誤になりますが、ファンデーションが崩れないアイテムの組み合わせがきっと見つかるはずです。
おわりに
オイリー肌の人はテカリやニキビ、吹き出物などで苦労しますが、加齢とともに皮脂の過剰な分泌は治まり美肌のためには丁度よい具合に終息していき、ケア不要のしっとり肌になるようです。
このことはアラサー、アラフォー世代のオイリー肌の人の口コミにも少なからず出てきます。ファンデーションの崩れがひどい時にもくじけずに下地の使い方に注意を払い辛い時期を乗り越えることです。
肌質は必ず変化していきます。オイリー肌の人は年齢を経てもシワができにくく老けないようです。このことは別項で詳しく解説しています。