招待状にスマートカジュアルでお気軽にと記載されていました!

普段から面倒を見てあげていたある留学生からいただいたお食事会の招待状に、

「スマートカジュアルでお気軽にお越しください」、と記載されていました。

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さて、これはどういう意味なのか、どうやら服装のグレードのことらしいとは思いましたが、スマートカジュアルという言葉の意味についてはよく分かりません。

今日はスマートカジュアルを例として、改まった席に招かれる際の服装のグレードについて調べて見ました。

スマートカジュアルとは?

冠婚葬祭をはじめ、普段とはちょっと違う改まった席に出席する際には、どんな服装で出席したらよいものかあれこれと思い悩むものです。

西欧では伝統的にその場やその会合にふさわしいドレスコードが厳格に確立されており、スマートカジュアルとは、そうしたドレスコードの中の一つであり、要するに服装規定或いは身だしなみのことです。

スマートカジュアルとはあまりにも格式張らずに、かといってラフになり過ぎないような身なりに位置づけられるようです。

つまり一般人、すなわち庶民にとっては一番抵抗なく受け入れられる身近な「礼装」と言えるかと思います。

このような服装規定は欧米では日本よりは遥かに厳しく子供の時分から教え込まれます。

これは欧米において、歴史的に庶民と貴族で区分され、貴族の中でもランクが存在するという階級社会の中で、服装による「権威付け」という意識が根底にあるのかもしれません。

次にドレスコードの序列について解説します。

ドレスコードの序列

スマートカジュアルとは要するにその場の身だしなみを表しており、「ドレスコード」と呼ばれる服装規定のことで、パーティーなどでは招待者が指定することなのだそうです。

今日においても、欧米を中心にホテルやレストラン、ゴルフ場、ディスコなどにもそれぞれドレスコードが指定されている店が少なからずあります。

その意味するところは場違いの服装で来られるとその場の雰囲気が壊れ、周りの人が迷惑するといったことからできたルールのようでした。欧米ではホテルやレストランなどではとりわけ厳格なところが多いようです。

このドレスコードにはその集いの格式や重さから来る序列が存在します。

以下に最上級の格式から三段階の序列を挙げます。

  • スマートエレガンス
    ほとんどフォーマルの世界です。ドレッシーで格調高く、最高水準の身だしなみになります。  

    ワンピースなどもそのつもりで選ぶ必要があります。一般の人ならばこのような集いに参加する機会はそれほどないでしょう。

  • カジュアルエレガンス
    スマートエレガンスよりもう少し砕けた服装。

    基本的にスーツやワンピース着用。スカート丈は膝より長く、露出は極力抑え気味に。
    アクセサリーは派手すぎないように、全体的にシックな印象にまとめます。

  • スマートカジュアル
    一番リラックスした服装と言われていますが、通常のホワイトカラーの職場で普通に認められるレベルの服装になります。

    この段階であっても必ずストッキング着用になります。従って結構きちんとした身なりであって、決して普段着ではありません。
     
    その中でも女性はアクセサリーで華やかさを出してもよいでしょう。靴は踵とつま先の隠れるパンプス、バックは小さめが良いとされます。

    ちなみにこのクラスでは男性は特にビジネススーツやネクタイである必要はありません。

おわりに

スマートカジュアルとは三段階の中ではもっとも砕けた服装というランクではありましたが、そのままホワイトカラーの職場で接客や商談などでも違和感を持たれずに仕事ができるような、結構きちんとした身だしなみでした。

ただし一般の人ならば一番参加しやすい服装ではあります。

この序列にしても似たような名称があり混乱しやすいのですが、名称と序列を正確に理解し、その身なりをイメージしておくと後々役立つことでしょう。

なにしろ周囲の人のひんしゅくは買いたくないものです。要はその場の雰囲気を壊さないような服装が望まれるということです。