スマホのローミング機能って何ですか……?

スマホのローミング機能ってご存じでしょうか。

スマホをいじっているとモバイルネットワーク設定の項目でローミングという項目が出てきます。説明書きに、「ローミング時にデータサービスに接続する」とあります。

これはどういった機能なのでしょうか。試しにONにしてみますと、警告のアイコンとともに「高額な通信料が発生する場合があります」という注意書きが出て、「キャンセル」か「OK」かの選択になります。

スマホのローミング機能の警告アイコン

この警告文に、思わずキャンセルを選択すると元のOFFの状態に戻ります。

今日は普段目にしているこのスマホのローミングという機能について調べてみました。

ローミング機能とは

国内で契約しているキャリアの電波が届かないような海外に出国した際に、国内におけると同様に通話やインターネットができるようにと国内キャリアがあらかじめ契約している海外の通信事業者の電波を利用できる機能のことです。

ローミング機能をONにしていると、国内にいる間は国内キャリアの電波が届くので課金の問題は起こりませんが、一旦海外に降り立った時から、海外の通信事業者の電波を利用することに同意することになります。

これにより海外で通信手段を確保するための煩雑な手続きが不要になり、時間の限られた渡航の際には便利ですが、このローミング機能には注意点があります。

ローミング機能の注意点

海外でのデータローミング通信は、国内契約におけるような通話し放題とか、パケット定額などの料金プランは適用されず、パケット単位や秒単位でいくらという従量制課金が適用されます。

国内での通話に比較するとかなり割高な料金が課金されることになります。

頻繁にスマホは利用しない場合でも、アプリの自動アップデートとか、画像の自動バックアップなどでスマホは知らず知らずのうちに予想外に通信回線を利用しています。

また割高であることに注意を払わずにゲームなどで暇つぶしをしていると帰国後に数万円単位の請求が届く場合もあります。

ローミング機能自体はONにするだけで海外での通信手段が確保されるので便利なのですが、非常に割高であることは記憶しておかなければなりません。

海外でのお得な通信プランは?

国内キャリアのユーザーならば海外パケット定額プランを利用する方法が考えられます。リサーチしてみますと各キャリアごとにお得なプランが用意されていました。

ソフトバンクでは世界中でメールも通話もし放題を謳って、海外パケットし放題の定額プランを出しています。

定額料金は25MBまでの利用で1,980円/日、25MB以上の利用で2,980円/日というものです。1日2,980円でも高額といえるのではないでしょうか。単純計算で10日も海外に滞在すると29,800円にもなります。

こうした割引がない場合、25MB以上利用すると割引前の通信料金は1日に対してなんと、51,200円以上もかかるということです。

auでは世界データ定額プランを出しており、データチャージ(無料)に加入すれば、利用料490円/日、で今のスマホでそのまま海外150以上の国で利用でき、データの通信量は国内の料金プランが適用されるので使い過ぎの心配もなく、プランの適用国などの制限はありますが、はるかにお得な定額プランといえましょう。

さらに通信料金を抑える方法として、SIMフリースマホのユーザーであればプリペイド式のSIMカードを現地で購入する方法が考えられます。そうした専門店ではSIMカードの交換までやってくれるところもあるそうです。

他にLineやSkypeを利用する方法もあります。このうちSkypeには特筆すべき利便性があり、次項にご紹介します。

Skypeの予想外の利便性

Skypeは相互に通信環境が整っていればSkype同志で無料で通話やチャットが可能です。またプリペイド式のSkypeクレジットを購入すると世界中の固定電話やスマホと通話ができます。

Skypeクレジットは600円から購入できます。通話料金はけた違いに安く、日本とアメリカ間の通話料金は1分間2円で済みます。これは10分間で20円の計算になります。

さらにSkypeは一時的に固定電話番号を1ケ月300円単位でレンタルできます。その番号の端末が世界中のどこにいても日本の発信者は国内料金で電話がかけられます。その電話を受ける側も着信料金は発生しません。

電話番号の取得は、この取得ページに入り、「国/地域」の選択から「日本」を選択します。するとSkypeへのログイン画面になります。ログインして進んでいくと日本の場合は「050」から始まるランダムな電話番号が取得できます。これにより電話を受ける専用回線が格安で確保できます。

おわりに

きょうはスマホのローミング機能についてのリサーチでした。結局日本国内にいる限りONに設定していても問題はないことが分かりました。

しかし海外渡航の可能性が頻繁に生じる場合、ローミング機能を利用しないのであれば取りあえずはOFFに固定しておく方が無難です。割高な通信料金の課金を防げます。

それにしても国内キャリアの海外パケット定額プランはまだまだ高額です。

通信の種類にもよりますが、海外渡航の際にはSkypeのような利便性のある格安のサービスを大いに活用すべきと考えます。