これから就寝しようという時に蕁麻疹が発症すると眠気は一遍に吹っ飛びます。蕁麻疹のかゆみは急性の場合には特に凄まじく、掻きむしることから更に悪化します。
特に夜間、子供さんの時には注意が必要です。痛みは苦痛ですが、かゆみもまた我慢できるものではありません。
今、現在のこの蕁麻疹の激しいかゆみをとにかく抑える方法はないものでしょうか。
実は、劇的にかゆみを抑える方法があったんです。本稿では実際の検証を踏まえてご紹介していきます。
とにかくかゆみを抑えたい…!
蕁麻疹のかゆみを抑える方法を探してみると、以下の対処法が見つかりました。
① 抗ヒスタミン剤の服用
② ステロイド軟膏の塗布
③ 患部を冷やす
これらのうち、今、現在のこの激しいかゆみを止めるには、
やり方は氷を細かく砕き、ポリ袋などに入れてそのまま患部に押し当てます。患部が限局していれば氷は細かく砕く必要はありません。30秒程度押し当てて、20秒程度放すを繰り返すとほぼ1~2分でかゆみは劇的に軽減されます。
この時、冷水で絞ったタオルを当てるくらいではかゆみは止まりません。「氷」を押し当てることがポイントになります。
実際の検証では激しい痒みが治まった時点で、患部は感覚が無く痺れたような状態になりますが、掻きむしらないので痒みが再発することも無く、そのまま眠りにつくことができます。
体質や蕁麻疹の要因にも因ると思いますが、突発的なかゆみでお困りの際には一度試してみる価値はあろうかと思います。患部を冷やすことにはかゆみを感じる神経を麻痺させる作用があるのかも知れません。
抗ヒスタミン剤はもとより、ステロイド軟膏を塗ったところで、今、現在のこの猛烈なかゆみは治まるものではありません。
確かにステロイド軟膏はかゆみを止める優れた外用剤ですが、1~2時間後でないと効果があらわれず、今、現在のこのかゆみを速攻で止めるということではありません。
2~3歳の子供さんにもこの方法は有効と思われます。深夜の発症でもステロイド軟膏があれば、塗った上で患部を冷やすと一層効果的でしょう。
蕁麻疹の原因は?
蕁麻疹は何らかの要因により血液中のヒスタミンという物質が増える結果、その作用で血管の拡張やむくみを発症し、皮膚表面が部分的に凸凹に盛り上がります。強いかゆみを伴い、掻きむしるほどに症状が悪化するのが特徴です。
皮膚に刺激を与えずにいると時間が経つにつれてヒスタミンの作用も治まり症状が軽減されていきます。
この要因についてはダニやアレルギー反応、薬による反応、或いは内蔵系疾患のサインであるとか言われていますが、7割方についてははっきりとした原因はわかっていません。
アレルギー反応であるとしても、花粉や羽毛など呼吸と共に体内に吸い込む物や、麦や蕎麦などの食べ物、うるしやゴムなど手に触れる物など、身の回りには様々な物質が存在し、アレルゲンの特定は困難な場合もあります。
蕁麻疹の治療法は?
蕁麻疹が発症した際の治療法としては、慢性に転移した場合も含めて、蕁麻疹発症の要因である血液中のヒスタミンを中和する抗ヒスタミン剤の服用やアレルギーを起こしにくくする抗アレルギー剤の服用が考えられます。
抗ヒスタミン剤に比べて、抗アレルギー剤の方は数週間以上経たないと効果が現れません。そのため症状の経過観察には、ほぼ数週間から数ヶ月の期間が必要です。
これらの医薬品を医師の指示通りに規則的にきちんと服用し、蕁麻疹が完全に発症しなくなってから医師の判断で服用をやめるようにします。
また炎症やかゆみ止め対策として抗ヒスタミン軟膏を患部に塗ります。
これらが現在の蕁麻疹の治療法とされています。
まとめ
本稿では、とにかく蕁麻疹のかゆみを止めたい時に、患部を冷やすという極めて単純、簡単な方法が劇的な効果があるということをお話して参りました。
蕁麻疹は両手の甲や両膝の裏側など、体の左右対称に現れたり、昼間に前兆があって、夜、眠る時に一気に発症したりします。
何とも厄介な症状ですが、大人であれば誰でも体験しており、すぐに回復することから病院にいく程の病ではないとの認識が大多数かと思います。
しかし、蕁麻疹が頻繁に現れたり、幼児やお子さんの場合には体の抵抗力も弱く、発症の要因も不明であり、内臓系の病気の兆しである場合もあります。
何やら様子がおかしい場合にはやはり医師の診察を受けるべきと考えます。