ハリのある健康的なまつ毛は映える目元を演出するための重要なポイントとなります。
このようなメイクのキーポイントであるまつ毛を、ハリを保ちながら健康に育てていくにはどのようなケアをすればよいのでしょうか。
まつ毛と言えばエクステが思い浮かびますが、健康な自まつ毛があってこそメイクも引き立ちます。今日はこの目元メイクのポイントになるまつ毛について調べてみました。
まつ毛はどのような周期で生え変わるのか、ハリのある健康的なまつ毛を育てるにはどんな注意点があるのかについて分かりやすくお話していきます。
はじめにまつ毛の生え変わりの周期について解説します。
まつ毛の生え変わりの周期
まつ毛の生え変わりの仕組みは髪の毛やムダ毛と全く同様に考えられます。異なる点は再生周期がまつ毛やムダ毛の場合、髪の毛に比べて極めて短い点にあります。
ビューラー使用時にまつ毛を誤ってごっそり抜いてしまったという話をよく聞きますが、まつ毛はまた元通りに生えてきます。
まつ毛は毛根がある限り生え変わります。そのサイクルは成長期、退行期、休止期の3つに大別できます。以下の図のような手順になります。
①成長期 図の成長期1、2に相当します。
新しい芽が出て伸びていきます。
新生まつ毛はどんどん伸びていきハリがある健康なまつ毛として成長します。
②退行期 図の退行期に相当します。
成長が終息し停止した状態になり、同時に毛根では退化が始まります。
やがて毛根が完全に退化し、古いまつ毛は完全に抜け落ちます。
③休止期 図の休止期に相当し、次の成長期の準備期間となります。
毛乳頭から養分や酸素を受け取り、新たな毛母細胞が増殖・分裂して次のまつ毛の再生の準備に入ります。
この時外から見るとこの部位はまつ毛の無い状態です。
やがて時期に至ると、①の成長期に戻り、新しいまつ毛の芽が出ます。
体質にもよりますが、まつ毛の再生サイクルはおおよそ3週間から3ヶ月とされています。
それでは次にハリのある健康的なまつ毛を育てるにはどうすればよいのでしょうか。
健康なまつ毛を育てるには
体質的にまつ毛ケアの必要のない人もいますが、まつ毛のコシの弱い人は普段のスキンケアにまつ毛ケアも加えると良いかも知れません。
その際はまつ毛を「育毛する」という考え方で継続していくことです。
ハリのある健康的なまつ毛を育てるための方法としては以下の点が挙げられます。
まつ毛美容液ケア
頻繁にエクステをしたり、普段からまつ毛に負担をかけている、或いは体質的にまつ毛が弱いなどの場合、育毛効果の高いまつ毛美容液により普段からまつ毛ケアをすることが望まれます。
これによりハリのある健康的なまつ毛を維持できると思われます。効果的なタイミングは、洗顔後すぐにまつ毛ケアに入り、保湿その他のスキンケアが続きます。この際もまつ毛美容液の注意書きはよく読み、その通りに使用することです。
まつ毛の欠けた部分も完全に毛母細胞が死滅したわけではないので、美容液により毛母細胞が活性化することから再生する可能性があります。期間的にはほぼ1ヶ月前後で普通に生え揃うとされています。
十分な睡眠時間の確保
良質の十分な睡眠時間を確保することは極めて大切です。まつ毛に関わらず個々の細胞の修復や増殖は睡眠時間になされているからです。これによりしっとり肌もキープできることになります。
栄養バランスの良い食事
良質のタンパク質や緑黄色野菜を欠かさず、普段から栄養バランスのよい食事を心がけること。ファーストフードに偏らないこと。
体内時計のリズムを正常に維持する
朝になったら朝日を浴びて活動し、夜になったら休息し就寝するというサーカディアンリズムを狂わせない生活パターンを送ること。
このような生活習慣はホルモンバランスの安定にも大いに貢献します。
ストレスフリーになる
ストレスは心身共に計り知れない大きなダメージを与えます。自分は大丈夫だと思いこんでいても知らないうちに大きな影響を受けています。
ストレスが原因で髪の毛が抜けてしまう人もいる程です。ストレスとまつ毛の傷みは大いに関係があります。
この対策として、以下が挙げられます。
●ストレスは脅威であることを認識する
●ストレスの原因を突き止める
●ストレスを溜め込まない
●ストレス転換法を編み出しておく
●自分だけは大丈夫だと考えない
特に十分な睡眠やバランスの良い食事、ストレスフリーな生活習慣、美容液によるケアなど、これらのことを普段から意識的に心がけて、しっかりと継続していくことで、ハリのある健康的なまつ毛を維持することは可能かと思われます。
次にまつ毛に負担を与える要因について考えてみます。
まつ毛に負担を与える要因
以下にまつ毛に負担を与える要因を細かく挙げてみました。意外とご自身ではまつ毛に負担を与えていることに気付かない場合があります。
普段から努めてまつ毛にこのような負担を不用意に与えないようにすることがハリのある健康的なまつ毛を育てるためには重要なことになります。
まつげパーマ
まつ毛パーマはまつ毛に熱を加えてカールする技術であり、使用する薬剤やカーラーの熱により自まつ毛に大きな負担をかける場合があります。
パーマ後は自まつ毛は抜けやすくなっており、アフターケアをしっかり行う必要があります。これは施術者の腕次第になります。
まつ毛エクステ
マツエクを付けること自体はまつ毛の傷みには繋がりません。
問題は自まつ毛に直接触れるグルーやリムーバーが安全性に問題のない高品質な製品なのかどうかです。これにより自まつ毛の負担の度合いが違ってきます。
更にまつ毛のボリュームアップを図る際にも、付けるエクステが自まつ毛とバランスのとれた範囲に収まらない場合に自まつ毛に負担がかかります。この辺も施術者の技量になります。
ビューラー
ビューラーはゴムプレートにまつ毛を挟んでカールする器具であり、ゴムプレート部分に大きな力が加わります。
そのためゴム部分が劣化したり破損しやすく、これが原因で自まつ毛が抜ける原因になったり、挟む際に大きな圧がかかり自まつ毛を潰してしまうこともあります。ゴムプレート部分は毎回確認することです。
マスカラ
ビューラー後にマスカラを塗ると思いますが、このマスカラを落とす際に強いリムーバーを使用しなければならない時、自まつ毛に大きな負担をかけます。
特にウォータープルーフタイプのマスカラは要注意です。またマスカラは使用期限を過ぎたら処分しましょう。雑菌の温床になります。
クレンジング
丁寧なクレンジングを心がけることです。
アイメイクが完全に落ちていない状態が繰り返されるとまつ毛の再生サイクルに影響を及ぼします。かと言ってゴシゴシ洗いはNGです。やさしく丁寧に洗うことがポイントです。
おわりに
今日はハリのある健康的なまつ毛を育てるにはどうすればいいのかというテーマでリサーチしてみました。
気付かぬうちに自まつ毛に負担をかけそうなことを細かくまとめてみました。参考になれましたら幸いです。
最後に、一見無関係なように見える「まつ毛の傷み」、或いは「発毛」と「ストレス」の関係が、調べを進めていくうちに、実は大きな繋がりがあることが分かりました。
このあたりは多くの人に気づいてほしいところです。ストレスは心身に甚大な影響を及ぼします。このストレス社会においても、知恵を絞ってとにかくストレスを溜め込まないように日常を送りたいものです。