エアコンの嫌な臭い、その意外な原因は……!

いつからかエアコンの嫌な臭いがはじまりました。

Air conditioning
ずっと中の掃除をしていなかったので、とうとう来たかと思いながらもエアコンの掃除業者さんを検索していると、エアコンの嫌な臭いは自力で簡単に消せるという情報が目に止まりました。

今回は専門の掃除業者さんにお願いするつもりでしたが、自力で解決できるのならばそれに越したことはないので試してみました。

あれこれと2日がかりの試行錯誤の結果、なぜだか分からないのですがエアコンの嫌な臭いが消えました。

しかしよく考えると思い当たることがありました。エアコンの嫌な臭いがはじまったのはそれなりの理由があったんです。

今日は試行錯誤の末、自力でエアコンの嫌な臭いを消したあらましをご紹介します。

詳しい概況

まずは部屋の状況からですが、広さ6畳程度の洋室で大きな窓が2箇所あり、レースカーテンと厚手の大きなカーテンで覆っていました。一年中窓を開け放つことはありません。

次にエアコンは新品から使い始めて3年ほど経ちます。この間フィルターの掃除は三ヶ月に一度位水洗いしていましたが、エアコン内部の掃除は一度もしていません。

エアコンの使用状況については、5月に入ってから冷房の自動運転を開始、設定温度は28~29℃でほぼ24時間つけっぱなしの状態でした。

月に4~5回位は半日程度止めることがあるくらいでほぼ三ヶ月以上連続運転です。

目に止まった2つの情報

検索中目に止まった情報はエアコンの嫌な臭いの消し方に関するもので、要するに窓を開け放してエアコンを最低温度で1時間程度、或いは最高温度で1時間程度運転するというものでした。

冷房運転でエアコンの嫌な臭いを消す

これはメーカーさんが応急措置として推奨している方法のようでした。この方法で嫌な臭いが消える理由については合理的であり、理解もできました。

その日は晴天ではありましたが、風が強く窓を開け放つとカーテンがばたばたとはためきました。

結局、1時間半程度で止めて状況確認をしましたが効果はありません。室外機から水が流れましたが、それほどの分量ではありません。

その水とともに嫌な臭いの元になっている物質が流れ出るということでしたが、水の出る量が少なかったからかも知れません。

暖房運転でエアコンの嫌な臭いを消す

こんどは暖房運転の方を試してみました。この方法は冷房運転後1~2時間経ってからやってみました。

再度窓を開け放して1時間30分程度、最高温度での暖房運転。

このあとエアコンの温度が覚めてからの検証の結果、効果は見られず一旦エアコンは停止。

この時気づいたことは窓を開け放しただけで結構涼しいことでした。

風が強い日だったせいかも知れませんが、パソコンでの作業に集中できないのでそれまで窓を開け放つなどは思いもよらないことでした。

結局、この間は日が落ちるまで5~6時間エアコンは停止のまま、外から入ってくる風のおかげで暑苦しさは全く感じないで作業に集中できました。

懲りずに翌日も挑戦

翌日は午前中から前日の「冷房運転で嫌な臭いを消す方法」を再度試みました。

もちろん窓は全開です。1時間30分程して窓を閉め冷房温度を通常に戻して注意深く様子をみましたが、やはり臭いは消えていません。

さてどうしたものかと思案したのですが、ふと、除湿というのがあったと思い出しました。
このエアコンを使い始めて除湿は使ったことがありません。

再度窓を開け放ち今度は除湿運転をしてみました。設定温度は28℃で深夜まで。

この日は一日中窓を開け放ち、エアコンの臭いについては深く考えずに除湿のままで作業に集中していました。

翌日エアコンの嫌な臭いが消えていた……

翌日いつもなら冷房を点けるのですが、はじめに除湿運転にしてみるとあの嫌な臭いが出ないのです。

窓を締め切っているので検証が可能です。昨日の午後はほとんど窓を開け放していたので臭いは分からなかったのです。

少ししてから冷房運転に切り替えました。

……、なんとあの嫌な臭いがしません。

これまでの対応で何が効いたのでしょうか。あれこれ考えても分かりませんでしたが、一つ思い当たる事がありました。

それは部屋の換気です。

エアコンの嫌な臭い、その意外な原因は……

エアコンの嫌な臭いが消えてから1週間経ちますが冷房運転は特に問題ありません。

思えばエアコンの嫌な臭いがこもっていた時にも窓は常に締め切っていました。窓を開けると気が散り作業に集中できないからです。

エアコンは部屋の中の空気を巡回させていただけで、外から新しい空気を取り込んでいるわけではありません。

部屋中の汚れた空気を総入れ替えしない限り嫌な臭いが消えるはずがありません。その嫌な臭いは更に濃度を増して部屋中を駆け巡っていたわけです。

その上厚手のカーテンの布地が臭いの成分を吸い込み窓を一日開け放した位では解放されないくらいに繊維の奥深くまで吸着していたものと思われます。

結局二日間窓を開けっ放しの換気をしてようやく嫌な臭いを追い出したようです。

また今回、最低温度、最高温度、そして除湿という運転をそれぞれ試したことで、そのどれかが良い効果を与えたのかも知れません。

おわりに

これまでエアコンについてたまに思いつくことと言えば、1年に1度の清掃くらいでした。

一年を通してずいぶんお世話になっているエアコンですが、その進化も著しく最近では全自動で快適な温度を保ってくれるタイプも出ています。そのため普段はほとんど気にも留めていません。

しかしエアコンの清掃は1年に1度でも部屋の換気は毎日行わなければならないことです。

今回の「エアコンの嫌な臭い騒動」ではエアコン使用の際の換気の重要性を改めて知ることになりました。